プロダクトの開発優先度を考える

プロダクトが利用されはじめると、要望をたくさんいただけるようになります。 ありがたいことです😄
 
ただ、言われた要望に応えて機能を追加していくとキメラが出来上がるので注意が必要です。
機能追加をするほどUXも下がるので、闇雲に追加するは悪手ですね。
 
 

開発(機能実装)の優先度

実装難易度やスピード、実装による効果・販売拡大の見込みなどなど、優先度の考え方は様々あります。
世の開発チーム・プロダクトマネージャも試行錯誤しながら優先度をつけているのではないでしょうか?
 
自分も正解はまだ分からない(おそらく無い ※)ですが、軸としているものを書こうと思います。
※プロダクトやチーム、事業の状況によって変わるものだと思います
 
例としてECサイトを取り上げていますが、適当に考えた内容なので的を得ていなかったらすみません!

課題が明確にあるか?

 
これは兎にも角にもまず考えます。
多くの人はHowで物事を考えてしまうので、「こんな機能があったら良い には、課題(解決すべき問題)ではないことが多いです。(問題かもしれないが解決しなくても大丈夫。代替手段があって、それでこと足りているとか)
 
そのような意見は一旦保留します。
 
もちろん、機能がプロダクトビジョンと紐づいていることは大前提です。
 
ビジョンが「素晴らしいものを素早く届ける」だったとします。
そこで、古くから登録しているユーザー数社から「出店者同士が交流するSNS機能をつけてほしい」と要望があったとします。
SNS機能は直接ビジョンに結びつかないので、見送りや保留になるかなと思います。
 
ヒヤリングを重ねて、課題がありそう(他出店者のノウハウを知りたい = サイト運営のノウハウがない)だったら、ビジョンにも紐付きそうなので再考しても良いかもしれません。
ただ、機能追加するだけではなく、ユーザー同士の交流会開催・ノウハウ提供等、解決手段は検討が必要です。
 
ご参考
課題に対する解決策の考え方は別記事に書いています。
 
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影響する人の数はどうか?

 
影響を与える人の数 = 使う人の数は多いのか?
も開発前に考えます。
 
その機能や改善がどれくらいの人に影響を与えるか?は重要だと思います。
ほとんど使われていない機能に対する機能追加、使う人が少ない機能追加(※)は後回しで良いです。
※使う人が少ないって、開発前にどうやって判断するか?
・ユーザーやドメイン知識のある人へのインタビュー ・使う人はどんな人?どんな時?を考える   これを考えるには、解決する課題を明確にしておくことが重要。   前述のSNS機能であれば、古参ユーザーしか使わないのではないか?等の仮説を立てます。
 
特定のユーザー(ペット用品を扱うECサイトユーザーのみとか)しか利用しない機能追加は後回しで良いです。
 
ECサイトでは、決済機能や検索機能は利用するユーザーが多いので、優先度が高くなると思います。

利用頻度はどうか?

次に利用頻度です。
 
利用する頻度が多い機能を優先します。
ここでも、ECサイトであれば決済機能や検索機能になりそうです。

おわりに

 
まとめると以下です。
  • 課題があるか?を考える
  • 影響する人の数を考える
  • 利用頻度を考える
 
課題があって、影響する人が多く、利用頻度が多い機能を優先して開発します。
図だと右上の部分ですね。
 
 
この部分はプロダクトのコアになっている機能が多いです。
コアとなる機能を追加・改善していくことが最優先ということですね。
 

 
プロダクトマネージャー未経験から試行錯誤してB2Bプロダクトを開発しています。
ファイアウォールやルータ、L3スイッチなどのネットワークインフラ構築におけるテスト作業を自動化するプロダクトです。
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